パラオ ペリリュー島ロックショアGT
僕は帰国の日が着々と近づいている事を感じながらも釣りに行けない日々が続いていた。それからゴールデンウィーク開け急遽時間が取れることになった。正直言って十分なお金はないが迷わずペリリュー島へ調査に向かった。友人のパラオ人に滞在先を紹介してもらい寝る場所は何とか確保することができた。
僕はパブリックボートが出る港へ向かった。そこはアンガウル島のパブリックボートが出る港と同じだった。

午後3時パブリックボートはゆっくりと出港した。期待に胸を膨らませながらもやはり不安が頭をよぎった。船に揺られながらこの2カ月半のパラオでの生活を思い出していた。残り数日で僕は日本に帰国する。僕は船上から流れゆく島々を目に焼き付けていた。
船は自分が思っていたより遅い午後5時過ぎにペリリュー島に到着した。僕はおそるおそる船から降りるとパラオ人に話しかけられた。どうやらこの方が僕を泊めてくれるみたいだ。僕は肩をなでおろし車に荷物を積み込んだ。

そしてフィッシングパーミット取得のためステイトオフィスに向かった。何とかパーミットを取得し滞在先に向かう。
それから自転車を借り近所の商店で食料を買った。物価はパラオ本土より高かった。僕はラーメンを食べ目覚ましをセットし眠りについた。
午前4時、眠い目をこすりながら体を起こし自転車にまたがった。静寂に包まれた暗い道をヘッドライトの灯りだけを頼りに釣り場へと向かう。目的の磯までは10キロ程と長く漕いでも漕いでも距離が縮まっている気がしない。そもそもこの道であっているのだろうか?そんな不安をかき消すようにペダルを強く漕いだ。
1時間程走っていると目的の磯に到着した。空が白けだし僕ははやる気持ちを抑えながらタックルを組んだ。期待を込めポッパーをフルキャストした。目立たせるように派手なポッピングで探っていく。


しかしルアーを色々ローテーションするも魚からの反応はなく朝マズメが終わった。
その後ダイビングの船が入れ替わり立ち替わりに来て僕は釣りをせずただ海を眺めていた。2時間後ダイビング船はいなくなった。
そして下げが動き出し沖の本流が磯際に接岸した。いかにもGTが出そうな雰囲気。僕は期待を込めルアーを投げるも魚からのコンタクトは無かった。
本流は沖に離れ僕は場所を変える事にした。取りあえず潮が大分引いたからリーフでも歩こう。僕は自転車にまたがった。自転車を走らせていると朝見た小さな島が潮が引いて陸地と繋がっていた。僕は島に上がってみることにした。すると外側は磯になっておりドロップまでの距離も近い。

僕はポッパーをセットしドッロプオフの先に投げポッピングで誘う。5投程投げたところでポッパーに何者かがバイトした。僕はよそ見しておりデカイカスミかなにかだとおもった。するともう一度GTが背中丸出しでバイトした。これもミスバイトだった。ちくしょう。
またキャストするもGTからのコンタクトは無かった。
それから磯を歩きながらルアーを投げるも魚からのコンタクトは無いがたまにGTが泳いでいる姿を確認できる。この日は魚からのコンタクトは無く1日を終えた。
使用タックル
ロッド ショアマニアテクニカルゲームロッド11Ⅿプラッキング
リール ソルティガ7000H DF
ソルティガ6000GTスプール
メインライン PE8~10号
スペーサーPE15~20号
リーダーナイロン80号4ヒロ
ルアー
ショアマニア
ダイビングペンシルbig、bigポッパー,スリムポッパー
サイズ 170~230ミリ
マングローブスタジオ
ストライクプロマグナムミノー、ベベルスイマー
サイズ 200ミリ